複数店舗の売上管理を統一する方法|集計ミスと手間を減らす仕組みづくり

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導入:多店舗展開で“数字が合わない”問題が増える

「各店舗の売上を集計するのに毎週手間がかかる…」
「本部と現場で数字が合わないことが多い…」
「どの店舗が調子良いのか、リアルタイムで把握できない…」

飲食店を2店舗、3店舗と展開していくと、急に重くなるのが“売上の集計と管理”の業務です。
特にExcelや紙ベースで運用している場合、**「集計ミス」「報告遅れ」「フォーマット不統一」**などの問題が日常的に発生します。

この記事では、そうした非効率を解消するための売上管理の統一手法・ツール・運用ルールを、飲食店向けに解説します。


売上管理で起きやすいトラブル事例

  • 店舗ごとに入力方法や管理表がバラバラ
  • 店長の報告が遅れ、週次会議に間に合わない
  • 現場では“税込”、本部では“税抜”で処理されており数字が合わない
  • 手書き報告を本部が再入力する“二度手間構造”
  • シフトや在庫データと連動しておらず、実態と乖離した数値になる
  • 店長のExcelスキルや入力精度に左右されるため、属人化リスクが高い

これらが積み重なることで、「どの店舗が好調か」「どのメニューが利益を出しているか」などの判断が遅れ、経営スピードが落ちてしまいます


解決のカギは「入力の標準化」と「自動集計」

ステップ1:フォーマットの統一

  • 全店舗で同じ項目・同じ順番の売上報告シートを使用
  • GoogleスプレッドシートやNotionを活用し、リアルタイムで共有
  • 入力ルール(半角/全角・単位・日付表記など)を明文化
  • 店舗別フォルダ管理+アクセス権限を設定し、更新状況も見える化

ステップ2:入力者を限定+クラウド化

  • 売上入力を店長か特定スタッフに限定し、教育を徹底
  • タブレットまたはスマホ入力を基本とし、紙の使用を廃止
  • データは自動で本部に連携される構造に
  • 「提出忘れ」「前日のデータが消えた」などのミスを防ぐチェック機構も併設

ステップ3:自動集計+自動グラフ化

  • Googleスプレッドシートで関数を用いた自動合算
  • 日別・週別・月別の集計シートを本部側に自動表示
  • 円グラフ・棒グラフで推移を視覚化(店長会議用)
  • 売上の前年比較・目標比なども数式で自動反映

実際の店舗で成功した仕組み事例

事例①:週1のExcel提出から、日次のスプレッド入力へ

  • 東京と大阪に3店舗展開するラーメンチェーン
  • 以前は週1で本部にExcel送信 → 集計に毎回3時間以上
  • Googleスプレッドシートの導入で、集計作業が0分に
  • さらにPOSの出力データをスプレッドと連携し、精度もアップ

事例②:売上以外の情報も一括管理

  • 客数・原価率・欠品メニューも1ファイルに統合
  • 「雨の日は売上が落ちやすい」などの傾向も把握可能に
  • AIで売上予測し、仕込み量の調整に活用

このような分析は AI売上ダッシュボード活用ツールまとめ でも詳しく紹介されています。

事例③:多店舗経営におけるGoogleアカウント統合運用

  • 店舗ごとに管理していたスプレッドシートを、本部管理のドライブへ集約
  • 権限付与とアクセスログで“改ざん・未入力”も管理
  • 会議時の資料印刷が不要に
  • 営業前の朝礼で「前日の売上速報」を全店で即確認

おすすめの売上集計ツール3選(飲食店向け)

1. Googleスプレッドシート+Googleフォーム

  • 導入コスト:無料
  • リアルタイム共有・関数自動化が可能
  • カスタマイズ自由で業態にフィット
  • データ連携により ChatGPTで自動週報作成 にも活用可能

2. Ubie Table(ユビー・テーブル)

  • 多店舗連携に強く、予約・売上・顧客を一括管理
  • ダッシュボード形式で視覚的に分析可能

3. POS+クラウド連携型システム(スマレジ・POS+など)

  • 売上入力をPOSから直接本部に送信
  • 複数業態・複数会計処理にも対応可能
  • 勤怠や在庫、仕入れとも連動可能

売上管理ルールの作り方(失敗しないために)

  • 各店長に「提出ルール」を配布し、統一教育
  • “入力締切時間”を明確化(例:毎日23:00まで)
  • 本部側は「集計・確認するだけ」の運用に絞る
  • 月次ではなく週次チェックでズレを早期発見
  • 「集計に時間がかかる」状況から、「その場で見える」状態へ

まとめ:多店舗売上管理は“設計”で楽になる

  • 店舗ごとの報告のズレをなくすには「統一フォーマット」が鍵
  • 本部と現場の情報共有はクラウド+リアルタイム反映が前提
  • 自動化できる部分はすべて自動化し、「判断業務」に集中

売上集計は「ただの作業」ではなく、「次の施策を考えるための基盤」です。
仕組みさえ整えば、数字に追われるのではなく、“数字を武器にできる”経営が実現できます。


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この記事を書いた人

ヒロさんのアバター ヒロさん 代表取締役

ヒロ(Hiro)
元システムエンジニア。現在はIT企業の代表として、AIと飲食の融合に挑戦中。
小さい頃から飲食が大好きで、親と共に数々のレストランを巡って育ちました。
趣味は料理で、時折自ら主催する「ヒロさん会」では友人たちに手料理を振る舞っています。
六本木の知る人ぞ知る名店ワインバー「バロンルージュ」には15年間通い続け、現在はバロンルージュのオーナーシェフがいる銀座の「WineBar Le Domrémy」の常連です。
このブログでは、飲食業界の皆様がAIを使いこなし、経営と現場の両面で楽になる情報をお届けしています。

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